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アフターコロナを見据えたこれからの働き方
これは、2020年4月2日に英語で公開した記事をもとに、日本語版として加筆・編集したものです。
「皆さん、当社は明日から在宅勤務に切り替えます。」
今から約1ヶ月前、3月10日火曜日の午後。
I&CO NYで働く全員がオフィスの会議室に集まりました。その時点で全社員にリモートワークを求めるのは、時期尚早にも思えるタイミングでした。
しかし今思えばそんな心配も甘かったかもしれません。
その日に私たちが作成した「COVID-19 状況下のリモートワークに関するガイドライン」は、感染の急速な拡大によってすぐさま有用なものとなりました。それ以来私たちはこのガイドラインをアップデートし続け、今後も進化させる予定です(読者の皆様からのコメントもお待ちしています)。
私たちはこの異常な状況から、事態に直面している現在だけでなくそれ以降の生活においても、人々がより良い協力関係を築き、文化を確かなものにするための普遍的な方法を学び取れると考えています。
ここでは、私たちが見出したこれからの働き方の原則を4つご紹介します:
- 隠れず、見せる
- 小さなルーティンをつくる
- 「伝えた」と「伝わった」の大きな違い
- オンのためのオフ
これらは在宅勤務、リモートワークに限った事だけではなく、オフィス内での働き方にも有用なのではないでしょうか?
1. 隠れず、見せる
通勤の負荷もなく、朝食を食べ終わったらすぐにノートパソコンの前に座って仕事を始めることができる。そのような点において、リモートワークは生産性を高めます。とりわけSkype、ZoomやSlackなどのデジタルツールのおかげで、遠隔のコミュニケーションは飛躍的に容易になりました。しかしこれらのツールを使っても、対面の会議と全く同じようにお互いの行動やリアクションを掴めるわけではありません。
また、他の事をやりながら会議に参加したりすることも出来る一方、デジタルツールがある意味自分を隠す「覆面」になりかねません。
私たちが日々いかに言葉以外のコミュニケーションを頼っているかを忘れてはなりません。遠隔のコミュニケーションにおいてそれを助けてくれるのが、言葉とともに表情を伝えることができるビデオ会議です。すでに多くの企業が実践していることではありますが、ビデオ会議の際にカメラをオンにするとしないとでは、参加者全員がその会議に有意義な関わりをもつことができるかどうかに驚くほどの違いが生まれます。